こんにちは。浜中矯正歯科クリニックです。
2月といえば、受験シーズンの真っ只中。受験を控えている学生さんや保護者の皆さんにとっては、まだまだ気の抜けない日々ですね。試験は一発勝負。本番で最大限の力を発揮するためにも、健康管理はとても大切です。規則正しい生活を心がけ、ベストな状態で試験に臨みましょう!
さて、健康を維持する上では栄養バランスの取れた食事が欠かせません。そして、バランスの良い食事は身体だけでなく、歯も丈夫にしてくれます。そこで今回は、丈夫な歯を保つためにバランス良く取り入れていただきたい、『歯に良い食べもの』をご紹介します。
歯を丈夫にする食べもの
「カルシウム」が骨を強くするというのは有名な話ですが、それは歯も同じ。歯の表面は食事のたびにむし歯の原因菌によって少しずつ溶かされています。その際に、歯に含まれていたカルシウムも溶け出してしまうのですが、だ液などの働きによって、溶けた歯は修復されます。これを『再石灰化(さいせっかいか)』といい、カルシウムが不足してしまうと再石灰化が上手くいかないため歯が弱って、むし歯にもなりやすくなってしまいます。そんな、歯を丈夫にするカルシウムは、
- ひじき
- 小魚
- 昆布
- わかめ
- 海苔
- 牛乳
- チーズ
といった、魚介類や海藻類、乳製品などに含まれています。特に積極的にカルシウムを摂取していただきたいのは妊娠中のお母さんです。お腹の中の赤ちゃんは生まれる前から、乳歯の芽と呼ばれる「歯胚(しはい)」を作りはじめています。そして、中学生くらいのお子さんも生えはじめた永久歯を丈夫にしていくために、カルシウムは必要不可欠です。ただし、単純にカルシウムを多く摂取したからといって歯が強くなるわけではありません。というのも、カルシウムは吸収率の低い栄養素で、せっかく摂取しても、そのほとんどは体内に取り込まれません。
しかし、「ビタミンD」を一緒に摂れば話は別!摂取したカルシウムの吸収を促進し、骨まで運ぶ働きをもっています。ちなみに、ビタミンDを含む食品は魚類やきのこ類で、カツオやきくらげなどに含まれています。さらに、歯の表面を丈夫にするために必要な栄養素がもうひとつ。それが「ビタミンA」です。ビタミンAは、にんじん、かぼちゃ、レバーなどに多く含まれ、歯の表面を覆う「エナメル質」という組織を強くしてくれます。
そして最後にご紹介するのが「ビタミンC」。ビタミンCはエナメル質の下にある「象牙質」という組織を強くします。象牙質は歯のほとんどを構成するいわば歯の主成分。
- パセリ
- ピーマン
- ほうれん草
- イチゴ
- みかん
- レモン
などに含まれているので、これらもしっかりと摂るようにしてくださいね。
歯を掃除してくれる食べもの
「丈夫な歯をつくる」以外にも、歯にとって良い食べものがあります。それは、繊維質を多く含む野菜や果物。例えば、レタス、セロリ、ごぼうといった食材ですが、このような食べものは飲み込むまでに何度も噛むことになり、その際に歯の表面や粘膜についた汚れをこすり取ってくれます。
また、噛む回数が増えるとだ液もたくさん出ます。だ液には口の中の汚れや細菌を洗い流す作用もあり、口腔内を清潔に保つには欠かせない存在です。
「食事」も「ケア」もバランスよく
「歯に良い食べもの」は今回ご紹介したようにたくさんありますが、食事だけでは歯を守れません。むし歯や歯周病の予防にはご自宅での適切なケアと、歯科医院での定期検診が効果的です。いくら歯科医の治療や検診を受けても、「ご自身で行うセルフケア」を怠ってしまうと、歯は弱り、さまざまな疾患を引き起こしてしまうことに。
食事もケアも好き嫌いせず、「バランスよく」を心がけてくださいね!